代表者のあいさつ
豊原 弘恵/ Hiroe Toyohara
大学卒業後、ドミニカ共和国の山の中で過ごした数年間。朝は水汲みに始まり、近所の人たちとのお喋り、雨が降らない時は川へ洗濯に行く。学歴も国籍も意味をなさない人々の中で過ごす時間は、いやおうなしに自分自身や他人の本質に向き合う時間を意味する。それが今では私の宝物になっている。私が手掛ける宿は、そつのないスタンダード化を目指すものではなく、受け継がれてきた個性を大切にし、自己主張のある宿でありたい。そのためにも自分の気に入っていること、大事にしていることを全ての基準にする。お気に入りのガラクタをたくさん詰め込んだ自分の部屋に収まりきれなかった私の個性と「好き」とを共有し、いつかそれがあなたと私の宝物になれば、そんな幸せはないでしょう。